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ただ今開催中!! 髙島屋美術部創設110年記念 -京風流-三華展 中村 宗哲・林 美木子・江里 朋子

2017.10.27
こんにちは、<はんなり*ハンペン>です。秋も日に日に深まり、紅葉の便りも聞かれるようになりました。昔々の話をしますと、平安貴族たちの物語には桜や藤、とたくさんの草花が登場しますが、あまり紅葉は登場しないそうです。当時、紅葉は観賞用としては貴族の邸宅の庭に植えられることはなかったからだそうです。そのような古の王朝文化に思いを馳せるには、ピッタリの美術展のご紹介です。



髙島屋美術部創設110年記念

-京風流-三華展
中村 宗哲・林 美木子・江里 朋子

■10月25日(水) → 31日(火)
■6階美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。



待ちに待った髙島屋京都店ならではのこの美術催事、2年半ぶり2回目となる「三華展」をご紹介いたします。

雅で華やかな古都・京の文化や意匠、五節句などを京風流と題し

塗師 中村宗哲先生
有職彩色絵師 林美木子先生
そして、截金師 江里朋子先生

今をときめく三先生方が、贅を尽くした極限の技巧で繊細かつ優美にご制作された作品の数々をご紹介しております。
そして、この「三華展」の凄さは、三先生方の技が最高純度で融合したオリジナル・コラボレート作品の数々がご紹介されているのです !!!

ご説明不要とは思いますが、美しく輝く“華”の三先生方、簡単なご紹介です。

中村 宗哲先生:2006年 家業である千家十職塗師 13代 中村宗哲を襲名され、茶器を中心に茶道具を制作されています。
林 美木子先生:父 人間国宝 林駒夫先生の指導のもと、有職大和絵による板絵などを制作されています。
江里 朋子先生:母 人間国宝 故 江里佐代子先生に師事され。截金作品を制作されています。

各先生の作品を始め、なんとも贅沢なコラボレート作品の幾つかをご紹介いたしましょう。

 

■源氏貝覆 朝顔 林美木子・江里朋子
貝の内面は、林先生による大和絵、貝の外面には江里先生により香の図(源氏香に使われる図)が截金でほどこされています。





■御所団扇 源氏絵 乙女 林美木子 (団扇:饗庭長兵衛)【左】
団扇は300年の歴史を誇る京うちわ饗庭長兵衛先生が制作「源氏物語」第21帖、「乙女」の源氏絵が美しく描かれています。
■御所団扇 雲錦図 中村宗哲 (団扇:饗庭長兵衛)【中央】
■御所団扇 紅葉図 江里朋子 (団扇:饗庭長兵衛)【右】



■端午蛤香合 中村宗哲 林美木子 江里朋子
蛤の外面は中村先生による漆塗り、内面は林先生による菖蒲が描かれています。手前の蛤の裏側には江里朋子先生により菖蒲革紋が截金でほどこされます。菖蒲革紋は武具、馬具に描かれた文様で、菖蒲が勝負、尚武に通じることから家紋にされたそうです。





会場中央の床は重陽の節句の取合わせ、そして作品中央のお軸作品は、


■五節句御軸 菊慈童図(きくじどうず) 中村宗哲 林美木子

この絵の美少年、不思議な美しさにドキリとします。

その昔、中国の周の王様に寵愛をうけた美少年の慈童が、人よりねたまれ、流罪の身となり、渓流のほとりの菊葉に経文をかくことによって、不老不死になり、永年少年の姿であった、というお話から「菊慈童図」だそうです。この題材、円山応挙、海北友松をはじめ数々の画家が画題にし、作品が残るとても有名なお話。菊慈童は、不老長寿のシンボルとして人気のある画題です。菊ですので重陽の節句の掛け軸。軸先を中村宗哲先生が手がけています。

いまさらながら、五節句のご説明、

古い中国の暦の考えと日本の農耕の風習が合わさり出来たもので、3月3日、5月5日など奇数(陽)が重なる日は、陰になるため、季節の旬の食物から生命力をもらい、邪気を祓う、その目的で定められた日に宮中で邪気を祓う宴会が催されるようになり「節句」と言われるようになったそうです。そして五節句、
人日(じんじつ、正月七日)、上巳(じょうし 三月三日)、端午(五月五日)、七夕(七月七日)、重陽(ちょうよう 九月九日)
元旦は別格で、七日の人日(じんじつ)を五節句に取り入れたそうです。

 

                    

■重陽蛤香合 中村宗哲 林美木子 江里朋子
■御簾 桐扇面盆 中村宗哲 江里朋子



優美繊細ながら、かわいさ一杯の作品を続けて紹介します。

■唐子乗宝珠香合 中村宗哲 林美木子 江里朋子




■袋の童子香合 中村宗哲 林美木子 江里朋子




■重ね羽子板 林美木子 江里朋子

截金の技法で「蓑(みの)」、「笠(かさ)」、「宝珠(ほうじゅ)」が描かれています。このような曲線を多用する具体的な図柄を描くのはさぞ、難しいのではと江里先生にお伺いすると、、、
「楽しんで出来ました。」とサラリとご返答、やはり先生は凄いかたでした!



■彩色犬筥香合 林美木子
犬筥は女の子の健やかな健康と成長、幸福を願う雛飾りとして、特に華やかな存在感です。この作品でも子供を見守るやさしい犬の表情と華やか、豪華な体の彩色が印象的です。



■彩漆見立五節句絵額 重陽 中村宗哲

木地は林先生が制作され、中村先生が色漆で二人の童を表現されています。「最後の最後で人の表情を描き入れるのは…緊張します。」とのこと、漆で人物を表現することを想像すると、、、その緊張、よく理解できます。
この童の衣装には蒔絵がほどこされていて、色漆の美しさが際立つ華やかなお作品です。



●中村宗哲先生、林美木子先生、江里朋子先生

各自の表現、技術を追求されてきた先生方が、ひとつの作品の中で見事に融合された作品の数々は、奇跡としか言い様がありません。
ご苦労も多かったはず、、、
本当に贅沢すぎる、この美術催し、是非お見逃しなく!! 美術画廊にお越しください。
(※一作品に対し各先生のお名前が明記されているのは、共作を意味します。)
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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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