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襲名15周年記念 五代 辻 石齋 漆芸展 & 第8回 横山 尚人 グラスデコール展

2020.03.04
皆様こんにちは。4月うさぎです。
今週の画廊は、東画廊の漆芸に西画廊のガラス工芸と、どちらも夢のようなきらめきと色彩にあふれています。物騒なニュースばかりで気鬱なご時勢ですが、心華やぐ作品との出会いで晴れ晴れした気持ちになっていただければ幸いです。
それでは東画廊からご紹介します。


襲名15周年記念 五代  辻石齋 漆芸展
■3月4日(水) → 10日(火)
■6階  美術東画廊   ※最終日は午後4時閉場

石川県加賀市山中温泉の地で制作される塗師 辻石齋(つじ せきさい)先生の襲名15周年を記念した展覧会です。
先生は、1963年に生まれ、1992年から父・四代 石齋に師事し、2003年に五代 石齋を襲名されました。
襲名後は、先人より受け継いだ伝統と技を大切に、全国各地で展覧会や講演会、漆芸教室を積極的に開催し、日本の粋・漆の魅力を普及させる活動にも尽力されています。
今展では、山中塗の絢爛豪華な伝統的な意匠の蒔絵に加え、伝統と現代の融合を追求した棗などの茶器を中心に、水指、香合など約70点を展観いたします。



まずは先代より伝えられてきた「魯山人好み」の作品からご紹介します。

■一閑張日月碗 魯山人好


■白檀塗日月碗 魯山人好
北大路魯山人は漆器の研究で先代の石齋を訪れたのが縁で親交を深め、意匠や絵付けなどで協同作品を残しました。「日月碗」は山中塗の特色の一つである「箔絵」を生かしたモダンなデザインが目を引く代表作です。先代が秀でた一閑張の技法で作られています。また「白檀塗」は金箔の上に塗った漆が時の経過でより透明になり、金の輝きが一層増してくるのが、持つ人の楽しみとなっています。

次は当代の石齋先生が極めてこられた精緻な技法の数々が凝らされた作品です。



■ラデン菊蒔絵香合
掌に載る小さな空間の中に広がる宇宙の趣きです。拙い映像ではこの素晴らしさがお伝えしきれないのが残念です。
ルーペで覗き込むお客様もいらっしゃいます。


■舟橋蒔絵香合



■けやき盛筋内雲錦蒔絵大棗
こちらも外側はすっきりしたデザインの棗ですが、蓋を開けた途端に広がる目も綾な花紅葉の蒔絵で、心が一気に晴れ渡る思いがします。

続きまして西画廊をご紹介します。


第8回 横山 尚人 グラスデコール展
■3月4日(水) → 10日(火)
■6階  美術西画廊   ※最終日は午後4時閉場

横山 尚人(よこやま なおと)先生は、1937年台北に生まれ、東京藝術大学を卒業後、ガラス会社のデザイナーを経て、1975年に独立し本格的に創作活動に入られました。
現在、日本のガラス工芸界を牽引する作家として活躍されています。今展では、先生の感性から生み出された独自の造形美と色彩による装飾性の高い立体作品の新作を多数展観しています。


会場へ入った途端、さまざまな色、楽しい形ときらめく光に迎えられて、心が浮き立ちます。
見る人に語りかけ、夢(イメージ)を伝える美的表現には「装飾性」が極めて重要とのお考えから「グラスデコール」という造語をキーワードに制作を続けてこられました。

出品作品から何点かご紹介します。
作品名から先生のお考えを想像しつつ、自分なりのイメージをあれこれ追ってみるのも一興です。

■群舞春花


■衛兵


■空の使い


■ゑり
オーソドックスな形の作品も「ここに純白の花を生けてみたら」などと夢が膨らみます。


■詠人

最後に今回ならではの展示コーナーと横山先生をご紹介します。

壁面は今までの作品の「設計図」です。感性の赴くまま作り出されたように見えても、実はガラス造形の特性をふまえ、細部まで構造を練り上げて、制作に臨まれているご様子がわかります。先生の軌跡がたどれる、一見の価値ある資料です。

いかがでしたか。美術画廊では今週も皆様のお越しをお待ちしています。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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