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金重 愫 作陶展 & 原 稔・依子 陶展

2020.09.02
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
月が変わりました。未だに残暑が続いていますが、やっと秋の入り口です。気持ちも新たに今月初めの画廊催をご紹介しましょう。
まずは東画廊から。秋のしつらえに相応しい、静かに落ち着いた備前焼の作家展です。


金重 愫 作陶展
■9月2日(水) → 8日(火)
■6階美術東画廊 ※最終日は午後4時閉場
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

金重 愫(かねしげ まこと)先生は、1945年に備前初の人間国宝の伯父 陶陽(とうよう)氏、父 素山(そざん)氏と代々焼き物に携わる家に生まれました。京都大学農学部を卒業後、父に師事され独立。今展では、備前の花入、茶盌、酒器など味わい深い表情の力作を中心に、信楽や志野、釉薬ものの作品など、先生が長年取り組んでこられた作品を幅広く展観いたします。






■No.8「備前耳付花入」
備前の窯変は、長時間ゆっくりと焼き締める間に、土の成分と窯の温度や灰の付き方などの条件が重なりあって現れます。この作品では左側の緋色が見どころ。先生の確かな技術と知識に、炎の跡が加わって生まれるコラボレーションです。



■No.3「備前円座水指」



■No.36「備前瓢掛花入」
落ち着いた色味が、生けた花のみずみずしく鮮やかな色を一層引き立てます。



■No.21「緋襷茶盌」



■No.60「備前三角鉢」
作品の上に小さく丸めた粘土を置き、丸い模様に発色させた「牡丹餅(ぼたもち)」と呼ばれる窯変です。緋襷(ひだすき)も牡丹餅も、元は焼成時に作品を縛った藁や、作品を重ねて焼いた際に偶然できた跡でしたが、それを景色として愛で、意識して技術を洗練させてきたところに、日本人ならではの美意識を感じます。



ご自身もたしなまれる先生ならではの、こだわりの酒器の数々。早く秋の夜長が来てくれないかと楽しみになりますね。



続きまして西画廊です。京焼の伝統と新しさの両方をお楽しみください。

原 稔・依子 陶展
■9月2日(水) → 8日(火)
■6階美術西画廊 ※最終日は午後4時閉場
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

京都の宇治炭山で京焼の伝統と技術を守りながらも新しい感性で作陶を続ける原 稔(はら みのる)先生と依子(よりこ)先生。稔先生は、1971年京焼の陶芸家である初代 原 清和氏の長男として生まれ、父から受け継いだ卓越したろくろの技術で、依子先生は、1969年京都に生まれ、赤絵、染付、いっちん等の繊細な技法で、現代の生活に寄り添うオリジナリティ溢れるうつわ作品を制作されています。稔先生の金彩三島、依子先生の花小紋の作品を中心に、新作の数々を一堂に展観いたします。




会場写真は9月4日の撮影です。



■m-3 原 稔「三島金彩花器」
一面に細やかな刻印を施した三島手に、金彩がアクセントを添えています。「京焼ならではの『華やかさ』を現代に表すにはどうすればいいかと、いつも意識して作っています」とのこと。



■m-20 原 稔「金彩三島花器 鶴首」
重量感ある濃色と、温もりを感じる粉引の白の色変わりです。それぞれの発色を引き出すために、素地の土を上下で変えてろくろをひいていらっしゃいます。



■m-12 原 稔「金彩三島水指」




■y-134 原 依子「花小紋花器」
大人気シリーズ「花小紋」の作品です。赤絵や染付で伝統的な小紋柄をびっしり描きこんだ中に、花紋とうさぎ・さくらんぼ・お団子など愛らしいモティーフが散らされています。現代に生きる私たちの心に響く新しさが魅力です。



■y-137 原 依子「いっちん花器B」
いっちん(泥漿をスポイトでクリームのように搾り出して描く技法)による白一色の作品。花小紋とはまた違った凛とした気品がありますね。


いかがでしたか。どちらの催にも、ここでは紹介しきれない作品が多々ございます。今は画廊へお越しいただくのが叶わない方も、興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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