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ブライアン・ウィリアムズ展〈洋画〉 & 日下部 雅生 型絵染展

2020.10.28
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
今週の画廊では「新しい生活様式」を送っている、今の私たちの心にそっと寄り添うような、優しい作品を展示しています。
さっそく東画廊からご案内しましょう。まだ見ぬ旅へと夢ふくらむ風景画の数々です。

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-ヴァーチャル トリップ-
ブライアン・ウィリアムズ展〈洋画〉
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 ■10月28日(水) → 11月3日(火・祝)
■6階美術東画廊 ※最終日は午後4時閉場
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

ブライアン・ウィリアムズ先生は、1972年にペルーから来日して以降、日本各地で出会った、幻となりゆく原風景の美を描き続けておられます。平面絵画に加え、独自の発想から生み出された「曲面絵画」は、臨場感と感動と共に絵画の新しい魅力と可能性を感じることができます。今展では「ヴァーチャル トリップ」と題し、実際に旅に出かけることが難しくなっている昨今の情勢で、筆を通して「心の旅」を描いた作品を展観いたします。作品を通して世界の美しい景色をぜひお楽しみください。


■No.1「彼岸花 燃ゆ」 水彩


■No.9「雪晴れ」 曲面油彩
重ねたベニヤ板に少しずつ圧を重ねて曲面に変形させた、先生考案の支持体に描かれています。「視線を作品の端から端へと滑らせていくとより立体感や臨場感を感じられます」とのこと。動画でご紹介できないのが残念ですが、先生お勧めの「斜めからの画像」も下に載せておきます。




■No.34「飛騨錫杖岳晩秋」 曲面水彩


■No.45「5月爽やか」 曲面水彩
琵琶湖のほとりで制作を続けておられる先生。私たちにも見慣れた近江の湖を囲む山々の連なりは、心を和やかにしてくれますね。


■No.4「旅路 ベネチア」 水彩


■「マカルー望む」 水彩
マカルーはヒマラヤ山脈の高峰。峻厳な稜線に身が引き締まる思いがします。先生ならではの、山を捉える確かな眼差しを感じます。


■No.32「宇宙無限」 曲面油彩
今回のヴァーチャルトリップ、なんと宇宙にまで想いを馳せていらっしゃいます。俯瞰的な視点で、目の前の困難を乗り越える勇気を出そうと呼びかけておられるのを感じます。

続きまして西画廊の催です。
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日下部 雅生 型絵染展
久松留守-護りを祈る-
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■10月28日(水) → 11月3日(火・祝)
■6階美術西画廊 ※最終日は午後4時閉場
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

日下部 雅生(くさかべ まさお)先生は1964年京都市に生まれ、京都市立芸術大学を卒業後、同大学院美術研究科を修了されました。今展では歌舞伎等の演目『お染久松』から、明治時代に「久松るす」の張り紙が疫病除けとして流行したエピソードをもとに、先生が感じる「守りたいもの、守ってくれるもの」を、様々な風景や事物に込めて、型絵染で表現された作品を展観いたします。


■No.1「Touch ― 還幸祭・雨 ―」 H230×W372
会場正面の大作パネルです。万華鏡から考案された三角形モチーフをリピートして、疫病退散を祈る祇園祭の幻想的な夜を表現されています。そばで見るとその精緻さに圧倒されます(下は部分拡大)。

会場には参考資料として型紙も展示されていますので、合わせてご覧ください。両面を使って、左右反転のパターンに染めています。




■No.17「出町橋 浮かぶ三角州(デルタ)」 M10号
賀茂川と高野川の合流地点は、先生の子供時代からの思い出多きスポットです。この作品では俯瞰ですが、ここの河岸で遊びまわって「橋を下から眺めた光景」が大切な原風景になったとのこと。なお「橋シリーズ」は源氏物語にも登場する花「フジバカマ」の枝葉で染められています。


■No.5「萩の邂逅」H151×W135
先生のお住まい近くには夏から秋にかけてカマキリがたくさん出て、その生態を観察しているうちに、動くものに対する敏捷な反応(眼の動かし方など)に惹きつけられたとのこと。そういえば祇園祭の蟷螂山も「自分よりも大きな敵にカマを振り上げる勇姿」を讃えた中国の故事に因んでおり、困難に立ち向かうシンボルとも言えますね。


■No.6「渡月塔に遊ぶ」 H290×W245 タピストリー
先生の原風景「橋の下から見上げた光景」のパターンを積み上げたら、まるでエッシャーのような異空間が出現しました。ところどころに見える男の子と一緒に、作品の中をさまよってみてはいかがでしょう(下は部分拡大)。



■No.10「蟷螂抄 久松るす」 H33×W25
豪商の令嬢お染(おそめ)と奉公人久松(ひさまつ)の悲恋物語から、明治23年に流行した感冒を「お染風邪」と呼び、「貴女の恋しい久松はいませんからお帰りください」という張り紙が流行しました。軽妙ながらも真剣な、その祈りの心を大切にしたいという、先生の願いが込められています。


いかがでしたか。どちらの催にも紹介しきれなかった作品がまだ多々ございます。今は画廊へお越しいただくのが叶わない方も、興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

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高島屋 京都店
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電話 075-221-8811(代表)
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