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木彫秀作展 & 中村 信喬展〈人形〉

2020.11.04
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
今週の画廊催は、東が木彫、西が博多人形の作品です。太古、人間が木や石や粘土で「像」を作り出した原点は、福を招き禍を除く儀式にあったことにも思いをはせつつ、ご紹介したいと思います。
まずは東画廊から。

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-技と和み- 木彫秀作展
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■11月4日(水) → 10日(火)
■6階美術東画廊 ※最終日は午後4時閉場
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

本格的な鑿さばきの技術と、彫り上げた作品が見る人の心を和ませる「技と和み」をテーマに、木彫本来の素晴らしさを伝えられる作品を一堂に展観いたします。

[出品作家]
秋山 隆 木村 俊也 嶋崎 達哉 神保 琢磨 神保 雅 仲間 智登志
平野 千里 藤本 明洋 丸山 達也 向吉 悠睦 籔内 佐斗司 ほか(敬称略・50音順)

神々しい神様から愛らしい動物たちまで、目に楽しい作品が揃いました。


■No.38 籔内佐斗司(やぶうち さとし)「末広童子」 檜・箔・漆
籔内先生お馴染みの童子が、末広(扇子)を広げて、見る人の幸いを祈ってくれています。



■No.14 神保 琢磨(じんぼ たくま)「祝い海老」 楠
今にも動き出しそうです。細やかな匠の彫りと彩色とをお楽しみください。



■No.24 平野 千里(ひらの せんり)「横綱牛」 楠
日本伝統の極彩色木彫を今に伝える第一人者でいらっしゃいます。来年の干支でもありますね。



続きまして、西画廊のご案内です。
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中村 信喬展
-祈りのひとがた-〈人形〉
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■11月4日(水) → 10日(火)
■6階美術西画廊 ※最終日は午後4時閉場
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

中村 信喬(なかむら しんきょう)先生は、1957年福岡県の博多人形師の家に生まれ、大学では彫刻を学ばれました。現在は、日本伝統工芸展や博多人形の制作、さらには木彫の技術を生かした神像や仏像、博多祇園山笠の舁き人形の制作にも携わっておられます。今展では、古来から人々の祈りを形にしてきた日本の人形文化を大切に、博多の伝統的な陶胎を主として、日本、中国、南蛮をテーマとした歴史や伝統、物語性豊かな作品と、子どもの愛らしさがにじみ出る日本的な人形を中心に展観いたします。


■No.4 「東士献刀」  高さ61cm
中世ヨーロッパの装束を身に纏い、刀を献上する東洋の青年。東西南北4つの地域の青年が、各々自国の武器を献上する姿で作られた、世界平和を願う4体のうちの1体です(下の画像は部分拡大)。

先生は居合をたしなんでいらっしゃいますが、刀の柄を左手側に捧げ持つこの姿は「私は戦いません」という意思を表すとのこと(逆に右手側に柄があると戦闘態勢だそうです)。衣装や柄・鞘の細やかなつくりは近寄るほどに、見飽きない心地がします。



■No.1 「月魄(げっぱく)」 高さ48cm
月の満ち欠けは海の干満のみならず、人が生まれ死ぬ時間にも影響しています。「月魄=月の妖精」が「これから満ちる月=未来への希望」を捧げ持つ姿です。

「先の『東士献刀』もですが、作品にまつわる『物語』は、どのように紡ぎだされるのですか」とお聞きしたところ、現地で取材したり、資料を調べたりされたりするうちに「サブリミナル(意識下の知覚)として、ふっと頭にうかんでくる」とのことでした。ミケランジェロにこれから彫り出す作品が見えていた如く、先生にも素材の中に先生の手を待つ人形たちの姿とその物語が見えるそうです。



■No.2 「月光」 高さ38cm
月の光の化身として、輝かんばかりに立つ青年。明るい未来への希望を暗示しています。「月」のシリーズも中世ヨーロッパ風の衣装を纏っていますが、帽子など国籍にとらわれない細部を加えておられます。先生からはこっそり「シルクドソレイユの衣装を参考にしました」とお聞きしました。



■No.19「首里城南殿」 高さ41㎝
昨年の火事で無残に焼け落ちた首里城南殿は、琉球王国時代に薩摩藩士の接待にも使われていました。こうした姿の文官が接待係を務めたことでしょう。歴史の荒波に何度ももまれ、再起し続けてきた沖縄の人たちを讃えて作っていらっしゃいます。



■No.14 「薬師寺暁光」 高さ41㎝
薬師寺の国宝「吉祥天女画像」をもとに作られました。天平美人の神々しい姿です。左手には願いが意のままに叶う「如意宝珠」を持っています。



■No.27「ポラリス」 高さ15cm
ラテン語で「北極星」。天正遣欧少年使節シリーズの一環です。宇宙に散りばめられた輝く星たちを人形にしてみました。希望と勇気の赤い服を着て、未来を見渡す大きな望遠鏡を背負っています。



■No.28「祇園祭稚児」
お馴染み長刀鉾のお稚児さんです。今回の京都展に合わせて、特別に作っていただきました。

いかがでしたか。どちらの催にも紹介しきれなかった作品が多々ございます。今は画廊へお越しいただくのが叶わない方も、興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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