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「漆工藝小品展」 & 「水無月窯 藤谷 芳哉 茶陶展」

2021.01.13
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
厳しい寒波や世間の騒がしさの中で、少しでも気もちを晴れやかに和やかにしたいと、心底願うこの頃です。同じ思いの方々に、このブログがささやかなお手伝いをできればと祈っています。
それでは今週の画廊催をご案内しましょう。まずは東画廊から、宝石のような漆芸品の数々をご覧ください。

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漆工藝小品展-漆の林に萌え出る芽-
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■1月13日(水) → 19日(火)
■6階美術東画廊 ※最終日は午後4時閉場。
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

今展は、伝統的な黒漆、朱漆で独創的な造形作品を発表する林曉(はやし さとる)先生率いる漆芸作家22名によるグループ展です。林先生は1954年東京に生まれ、東京藝術大学大学院を修了後、高岡短期大学(現・富山大学芸術文化学部)を経て、現在も富山大学教授として後進の指導をされています。1996年に日本伝統工芸展日本工芸会会長賞、2017年には第20回岡田茂吉賞を受賞、また2010年には紫綬褒章受章など高い評価を受け、デザインや造形手法にコンピューターを用いるなど、伝統工芸に先端技術を取り入れる点でも注目を集めておられます。

出品作家
林 曉
赤岩友梨江、浅井康宏、漆原早奈恵、及川倫子、小川太郎、河村岳大、木下 幸、國元麻里奈、黒崎由紀、しんたにひとみ、瀬尾美夜、千葉 功、根本曠子(賛助出品)、針谷崇之、藤原 愛、松本真奈、村谷明日香、持田勇貴、李 逸琰、李 雨沢 ※林先生以外は50音順

総勢22人もの先生がたの作品が並ぶ中からなので、選ぶのには散々悩みましたが、何点かご紹介します。



■No.1-3 林 曉「真塗蓮花茶器」 木地(檜)
蓋を開けると現れる、細やかな「蒔きぼかし」が見る人をはっとさせる趣向です。平目粉と梨地粉と呼ばれる2種類の金粉を使ったグラデーションですが、立ち上がりの口縁部まで精緻に施されて、素晴らしい仕上がりです。


■No.23-3 根本 曠子「一閑棗『梅』」 木地(桧)・貝・金粉



■No.16-1 千葉 功「乾漆花手提箱」乾漆・夜光貝・白蝶貝
蓋と口縁にポップな水玉の螺鈿細工が施されています。淡紅から青や紫の色は貝そのものの、白や淡黄は貝の裏側から金属を重ねて工夫された色合いです。千葉先生のお話では、象嵌後に滑らかでフラットに整えるのが難しいそうで、磨きすぎると貝の色が失われてしまうとのこと。



■No.18-3 針谷 崇之「七宝繋蒔絵アクリル小筥」 アクリル・金粉・アワビ貝
※下の画像は蓋を裏返して置いたところです(滑らかな刳りをご覧ください)。
針谷先生は、山中漆器の産地で制作をされておられ、轆轤木地師の方に挽いてもらったアクリル素地を磨かれたとのこと。透明なので、普段は見えない裏側のデザインも意識していらっしゃいます。


■No.15-3 李 逸琰「蒔絵六角箱『孔雀の影』」
クリムトを彷彿とさせる斬新な意匠。李先生は女性のうねる髪に琳派の水紋(尾形光琳「紅白梅図屏風」など)を意識されたそうです。谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』で語った「漆の美」に心酔され、その境地を表現したいと制作を続けておられるとのこと。


続きまして西画廊のご案内です。

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作陶50年記念 水無月窯 藤谷 芳哉 茶陶展
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■1月13日(水) → 19日(火)
■6階美術西画廊 ※最終日は午後4時閉場。
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

水無月窯 藤谷芳哉(ふじたに ほうさい)先生は、1948年京都に生まれ、1968年に京都府陶工職業訓練校を修了後、京都衣笠の地に独立開窯され、初代 宮川 香雲氏に師事し薫陶を受けられました。以来精緻で雅やかな仁清写しと、自由で瀟洒な乾山写しの色絵にこだわり、京焼らしい作品づくりに取り組まれています。初個展となる今展では、作陶50年を記念して、これまで温めてこられた独自の意匠を凝らした茶盌、水指、香合など、茶の湯お道具を中心とした新作の数々を展観いたします。


■No.1「倣古清水七宝紋瓢皆具」
先生が研究を続けてこられた仁清の作風ながら、リズミカルな文様の配置などが現代的な意匠です。


■No.34「色絵橋物語茶盌」
とろみのある白い釉薬と、金と赤絵のアクセントが効いた扇面の組み合わせが楽しいお茶盌です。


■No.64「色絵七宝紋砂金袋水指」


■No.54「辻が花風桜ニ藤茶盌」
幻の絞り染めといわれる「辻が花」。その華やかさを偲ばせる文様が施されています。


■No.11「色絵折鶴香合」


■No.20「倣古清水十二ヶ月数茶盌」(12盌組)
各月の歳時記に合わせた意匠の数茶盌です。使われるお茶会の時期を選びません。


いかがでしたか。どちらの催にも紹介しきれなかった作品が多々ございます。今は画廊へお越しいただくのが叶わない方も、興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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