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「京都 日本画新展」受賞者三人展 & 襲名30年 五世 島田 耕園 御所人形展

2021.01.27
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
今週も、心の癒しをもたらす作品の数々が、当画廊に揃いました。世間の喧騒をはなれて、心豊かなひとときをお楽しみください。それではご案内しましょう。まずは東画廊から。

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「京都 日本画新展」受賞者三人展
-監物 紗羅 池上 真紀 清水 葉月-
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■1月27日(水) → 2月2日(火)
■6階美術東画廊 ※最終日は午後4時閉場。
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

若手日本画家の活動を奨励することを目的に創設された「京都 日本画新展」において、2020年度大賞、優秀賞を受賞された作家3名によるグループ展です。今展では受賞後約1年をかけて、次なるステップとしての意欲作を発表していただきました。多様な価値観と表現が交錯する現代、各々の個性が煌めき創造性溢れる作品約20点を一堂に展観いたします。

お一人ずつ作品と、お伺いしたコメントをご紹介しましょう。

監物 紗羅(けんもつ さら)

■No.1-3 「在」 10号
監物先生はスズメに心を寄せていらっしゃいます。身近な存在であることと、その素朴さが好ましいそう。作品ごとに技法を変えて、ご自身の心に響く世界を探究中です。この作品では題名どおり、表層を削いだ「実在」の表現を目指されたとのこと。


■No.1-7「霧の森」 31.0×23.0㎝
同じスズメでありながら、打って変わって明るい画面。写実的に描かれたスズメが、抽象的な空間に取り巻かれています。それでも、羽毛を湿らす細かな水の粒や、流れゆく霧の動き、この後飛び立つ瞬間の予感が伝わります。先の作品の「実在」に対して、こちらは「精神」を捉えようとされたとのこと。


池上 真紀(いけがみ まさのり)

■2-1「静かな夜」 50号
池上先生が最近取り上げていらっしゃるモティーフは「ねこじゃらし」。身近で、生活に根差した存在に心惹かれるそうです。コロナ禍で生活が一変した中、心静かに作品を描くひと時(夜が多いそうです)だけが変わらぬ癒しであり、「作為なく自然のままに」対象から溢れてくる生命の力を、見る人にもお伝えしたいとのこと。夜のしじまでひっそりと、神秘的な光を放つねこじゃらしです。


■No.2-6「白華」 4号


清水 葉月(しみず はづき)

■No.3-1「view from」 50号


■No.3-2「風の杢目」 30号
清水先生は、作品を描くときに特定の対象を凝視せず、体全体でその場面から受ける「移ろいゆく感覚」を表そうとされているとのこと。日差しを浴び風がそよ吹く窓辺に座っている時や、流れゆく車窓の景色に身を任せる時などがお好きだそうです。決まりきった形の枠組みにとらわれない、自由で大らかな先生の世界に、閉塞感で凝り固まった心がほぐれるのを感じます。


続きまして西画廊のご案内です。


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襲名30年 五世 島田 耕園 御所人形展
他力 ひとがたとともにⅡ
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■1月27日(水) → 2月2日(火)
■6階美術西画廊 ※最終日は午後4時閉場
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます。

1958年に御所人形作家 四世 島田耕園の長男として京都・清水に生まれた先生は、1980年に同志社大学を卒業後、人形制作の道に入られました。1991年には五世 島田耕園を襲名され、精力的に御所人形を制作発表されています。襲名30年となる今展では、ひとがたに祈りや救い、安らぎや癒しの思いを重ね、吉祥感あふれる作品や、信仰や祈りの人形文化を表現された御所人形の数々を展観いたします。


左)■No.11「天児」(あまがつ)
(右)■No.10「這子」(ほうこ)
先生が「御所人形の原点」として、現代に蘇らせた「ひとがた」です。平安時代の貴族家庭で幼児の守りとしてその枕元に置き、災いや穢れを代わりに負わせる習わしでした。後に天児(男)と這子(女)一対として飾られ、雛飾りに繋がっていきます。今この時だからこそ、古の人々の真摯な「祈り」に共感せずにはいられません。


■No.62「這い這い」
水引を結び、磨いてつやを出した頭など御所人形の伝統を守りながらも、本ものの赤ちゃんのようなぷっくりした体つき、こちらを見上げた愛らしい表情からは、幼子の健やかな成長を祈る先生の、優しい眼差しと確かな技術が伝わってきます。


■No.4 「宝船曳き」
船いっぱいの吉祥運を持ち来る微笑ましい御所人形。お正月やお慶びごとの席にお飾りください。


■No.1「牛頭天王」
御所人形の伝統である「見立て」。牛頭天王(ごずてんのう)は、疫病の禍を祓う八坂神社のご祭神として「スサノオノミコト」と共に崇められています。


(上から右回りに)■No.22「福良雀 桜橘」■No.25「福良雀 花紋」■No.28「福良雀 宝尽くし」
ふっくらした可愛い雀の姿に、吉兆が舞い込む「福良(ふくら)」の文字をあてた縁起物です。


■No.5「青い空」
伝統的な御所人形を超えて、現代に生きる先生が未来への思いを込めた創作人形です。どんなに混沌とした時代でも「明けない夜はない」と言います。空を見上げる幼子の瞳に晴れ渡った青空が映るよう、子供たちに良い未来を作ってあげねばと改めて思います。


いかがでしたか。どちらの催にも紹介しきれなかった作品が多々ございます。今は画廊へお越しいただくのが叶わない方も、興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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