TAKASHIMAYA BLOG京都タカシマヤ

伊賀・信楽・瀬戸 谷本 貴・澤 克典・山口 真人 陶三人展

2021.02.17
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
少し温かくなったかと思えば寒の戻りがあったりと落ちつかない時節ですが、春を待ちわびる気持ちは例年よりもひとしおではないかと思います。春の訪れと共に世の中にも明るい陽ざしが満ちるよう、願ってやみません。
それでは今週の画廊催をご紹介しましょう。若い先生がたによる、元気いっぱいの焼きものをお楽しみください。

***************************
伊賀・信楽・瀬戸
谷本 貴・澤 克典・山口 真人 陶三人展
***************************
■2月17日(水) → 23日(火・祝)
■6階美術画廊  ※最終日は午後4時閉場
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます

陶芸の家に生まれた次代を担う三人の作家による、二度目の展覧会です。谷本先生は1978年伊賀市に生まれ、同志社大学を経て、伊賀・三田窯で活動を始め、伊賀の土味と力強さを感じる独創的な作品を生み出しておられます。澤先生は1980年甲賀市信楽町に生まれ、滋賀県立窯業試験場を修了後、鈴木五郎先生に師事され独立。織部と信楽の融合を始め、独自のセンスを発揮した作品を発表されています。山口先生は1978年に瀬戸市に窯元の6代目として生まれ、織部・志野・黄瀬戸など多岐にわたる作品を制作されています。それぞれの土地の特色を出しつつ、独自の表現で制作された花器、茶盌、うつわ、オブジェなどを一堂に展観いたします。

谷本 貴(たにもと たかし)


■谷-14「伊賀壺」 (下は口部分を上から覗いたところ)

会場中央に展示されている、伊賀焼ならではの迫力ある大作です。焼成時にふりかかった灰を、絶妙な加減で磨いたり残したりされていますが、作為ある手わざを感じさせず、まるで今しがた大地から生えてきたようなエネルギーを感じます。


■谷-63「(ハートマーク)」 ※作品名は記号(字体制限で表せず申し訳ございません)
摩訶不思議なオブジェですが、おめでたい宝袋のようにも見えます。重量感ある伊賀焼に金と樹脂をたっぷりと上掛けし、口(?)の部分には長石を結晶のまま嵌めこんでおられます。



澤 克典(さわ かつのり)

■澤-13「信楽 狛犬(一対)」
普通、狛犬はたてがみが渦巻いていますが、こちらはまるで「おかっぱ」のような味のある髪型(?)です。澤先生のお話では、こういう顔だちの狛犬は、鎌倉時代の瀬戸で見られるとのこと。この時節、魔よけとしてお家の守り神にされてはいかがでしょうか。



■澤-63「弥七田織部 茶盌」 (下はアマビエ絵付の拡大)

弥七田(やしちだ)織部は端正な形に繊細な絵付で、ところどころ細く糸状にたらしかけた緑釉や、効果的な赤の配置が洒落た焼きものです。澤先生は「古田織部が現代に生きていたらこんな絵付をしていたのでは」との想定で、微笑ましいモチーフを使われています。この作品でもペンギンやアマビエの姿が見えますね。



山口 真人(やまぐち まこと)


■山-44「織部花器」
(下は右斜め上方から見たところ)
造形も釉薬のかかり具合も複雑で凝った、UFOを見るような不思議な作品。ここへどんな花を生けようか、どんな風に映えるだろうかと夢が広がります。


■山-57 「Buddha」
山口先生がベトナム旅行中に見かけた仏像の顔面に、インスピレーションを受けて制作されたそうです。「どこかの寺院から削り取られたのでしょうか」と、その由来に思いを馳せておられました。東南アジアらしいエキゾチックなお顔立ちが、大胆に切り取った白と黒の対比で一層印象的に見えます。



三人の先生がたのコラボレーションによる共作も展示されています。


■共-14 谷本 貴×山口 真人「織部茶盌」 
谷本先生による造形に、山口先生が釉を掛けて焼成されています。左側を上にして窯入れされたので、右側へ向けて釉薬が流れ落ちた景色がダイナミックです。



■共-7 谷本 貴×澤 克典「織部茶盌」  (下は上から見たところ)
同じく谷本先生の造形で、こちらは澤先生による絵付と焼成。力強いボディに、軽やかな絵付の組み合わせで、またとないユニークな仕上がりとなっています。



会場には三人の先生がたの「ぐい呑み」を集めたコーナーもございます。お気に入りの1点との出会いを求めて、連日お客様がいらしています。

いかがでしたか。ここではご紹介しきれなかった作品がまだ多々ございます。今は画廊へお越しいただくのが叶わない方も、興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
高島屋美術部 ブログ&スケジュールはこちらから!
http://www.takashimaya.co.jp/art/index.html
タカシマヤ オンラインストア 美術コレクションはこちらから♪
http://www.takashimaya.co.jp/shopping/sportshobby/0800001050/
ページトップへ