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西中 千人 展〈ガラス〉& 松本 祐子 展〈日本画〉

2021.03.10
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
今週の画廊催から美術部員のおすすめ作品をご紹介いたします。まずは東画廊から。

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西中 千人 展
呼継 叩き壊して生まれ変わる〈ガラス〉
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■3月10日(水) → 16日(火)
■6階美術東画廊 ※最終日は午後4時閉場。
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます

西中 千人(にしなか ゆきと)先生は、1964年に和歌山市に生まれ、カリフォルニア芸術大学で彫刻とガラスアートを学ばれました。器の「ヒビ」という欠点を魅力に変えた日本の美意識である金継(きんつぎ)を礎に、独自の表現「ガラスの呼継(よびつぎ)」を追求し、国内外で注目されています。自ら作った器を叩き壊し、再び継ぐことで、新たな美を生み出す、西中先生のガラス作品の数々をぜひご高覧ください。




■No.41「呼継 薫風」 ※下の画像2点は部分拡大
先生の作品の見どころは?とお伺いしたら「『ヒビ』ですね」ときっぱり。ヒビは余白であり、なおかつ景色だそうです。日本画の余白も陶芸の金継も、世界中で日本人だけが発見した美。ガラス工芸の技術そのものは世界共通で、それだけをいくら極めても先人の域を出ません。先生は文字通り breakthrough で既存概念を打ち壊し「日本人ならではのアート」を発見されたと言えましょう。


■No.24「呼継盌 黎明」



■No.2「呼継 悠久」 ※下の画像は部分拡大

先生の作品を実際に見る前は、正直「何も一度作ったものを壊さなくても」と思いましたが、本物を目の前にして圧倒されました。割った時に加えられた物理エネルギーが、そのまま作品の中にとどまり、見る人の心に訴えかけてきます。何かと閉塞感に囚われがちなこの頃、私たちも既存の考え方を変えて、枠を打ち破ってもいいじゃないかと元気が湧いてくるようです。


続きまして西画廊をご紹介します。


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大和心-花笑むとき-
松本 祐子 展〈日本画〉
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■3月10日(水) → 16日(火)
■6階美術西画廊 ※最終日は午後4時閉場。
※会期・営業時間・最終日終了時間を変更する場合がございます

松本 祐子(まつもと ゆうこ)先生は、1957年大阪に生まれ、京都教育大学専攻科を修了、現在は創画会会員として作品を発表しておられます。伝統的な「花鳥風月」をモチーフに、自然の聲に耳を傾け、花々の命に寄り添った情趣溢れる作品に加え、近年は大胆かつシャープに画面を切り取る独自の感覚を取り入れた、現代的な装飾性のある表現にも取り組んでおられます。今展では、日本人の美意識にかなう、美しい日本の四季が織りなす風景や花木などの作品約20点を一堂に展観します。



■No.1「花明かり」 150×300㎝ ※下の画像は部分拡大
会場正面に展示された大作です。京都市右京区京北 福徳寺の通称「かすみ桜」(370年前移植)をモデルに描かれたとのこと。艶やかに咲き誇り、月光を受けて静かに舞い散る桜が画面いっぱいに広がり、日本人誰もが心の中に持つ夢の風景に迷い込んだ気がいたします。


■No.5「晨」 50号



■No.3「秋宴」 左から91×30・91×91・91×30㎝

※下の画像は部分拡大


本展のサブタイトル「花笑む」には、花が咲き初める、蕾が開く、という意味があります。そう言えば「咲」の字は「笑う」の意味にも使われますね。まさに春の花々が次々と咲き初めるこの時節、一足早く花園となった当画廊へお越しいただき、皆さまにも笑顔になっていただければ幸いです。

いかがでしたか。どちらの催にも紹介しきれなかった作品が多々ございます。興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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