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阪脇 郁子 展〈洋画〉 & 森野 彰人 展 おしゃべりな文様〈陶芸〉

2021.07.14
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
今週も画廊催から、美術部員のおすすめ作品をご紹介しましょう。それでは東画廊から。


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阪脇 郁子 展〈洋画〉
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■7月14日(水) → 20日(火)
■6階美術東画廊 ※最終日は午後4時閉場

京都に生まれ育ち、今も京都を拠点に制作活動を続ける阪脇 郁子(さかわき いくこ)先生の初個展です。インダストリアルデザイナーを経て47歳から水墨画、鉛筆画、油彩画と絵の道に進まれた先生は、その卓抜の技術が高い評価を得、現在白日会、日展の会員として、またイクス・アートラボ主宰者として後進の育成にも尽力されています。日本人の大切なものを残したいという思いを込めた100号の大作からサムホールまで20余点を展観いたします。




■No.1「島原・菊川太夫」 100号 ※下は部分拡大
会場正面に展示された大作です。菊川太夫はすでに引退されていますが、先生とのご親交が深く、5枚の作品でモデルをされました。「珊瑚と銀の髪飾りが、エアコンの風でも微かな音をさせて神秘的でした」と先生。和の美の神髄ともいえる豪奢な衣装と背景の水墨画を、油彩でくっきりと捉えた細やかな筆致をご覧ください。


■No.2「通り雨」 100号
こちらは宮川町の芸妓さん。街でお顔立ちを見初めた先生が、モデルをお願いされたそうです。梅雨の終わりの今にぴったりの立ち姿が艶やかです。


■No.8「芍薬」 8号


■No.12「朱の器」 8号


■No.4「樹」 30号
鉛筆画の大作。華やかな油彩とはがらりと変わったストイックな描写で、見ているうちに瞑想的な気分になってきます。先生の幅広い画業に驚かされるばかりです。

 

■No.26「君子蘭」 SM
色とりどりのサムホール作品の中から、1点ご紹介しました。


続きまして西画廊をご紹介します。

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森野 彰人 展 おしゃべりな文様〈陶芸〉
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■7月14日(水) → 20日(火)
■6階美術西画廊 ※最終日は午後4時閉場

森野 彰人(もりの あきと)先生は1969年京都府に生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科を修了されました。デビューした1990年代から、やきものの装飾とかたちの関連性を追及し、2011年には第22回タカシマヤ美術賞を受賞。やきものの根源的な意味や歴史的な背景にこだわり、文様や装飾にある重要な意味を紐解きながら、日常空間における融合を見出そうと試み続けておられます。今展ではポップな色彩による現代的な絵付をテーマに、無数の上絵を吉祥文様として施した代表作〈容〉シリーズに数字文様を加えた新シリーズの作品などを展観いたします。


■No.11
「禾目天目釉 飛鶴紋 白金彩『天長地久(7319)・久負盛名(9351)』容」
今展で先生が新たに手がけられた吉祥文様×数字文様のシリーズ。鶴は古来より福や長寿の象徴。そして、数字文様の方は、日本語でも「2951」を「福来い」と語呂合わせするように、「7391」「9351」を中国語読みすると、それぞれ「天長地久(天地が永遠に変わらないように物事がいつまでも続くこと)」「久負盛名(長く名声を担っていること)」というおめでたい言葉の中国語読みとの語呂合わせになるそうです。一つ一つの文様の語る言葉が合唱曲のように重なり、豊かな意味が伝わってきます。



■No.32「瑠璃釉金彩 双鳳穿花紋 四方碟」 
鳳は鳥の中の王、牡丹は花の中の王で、富貴・光明・幸福を象徴しています。釉薬の滴をひとつずつ落として形作られた細やかな文様が、宝石のようです。


■No.1
「淡紅梅花 白金彩
『四季平安(4182)・似花如玉(4851)・真心真意(3731)』容」
梅は白雪の中でも屈せず春一番に咲き「寒苦を経て清香を放つ」と言われることから、強い忍耐力と知的美を現す文様。数字文様はそれぞれ「一年を通じて平安でありますように」「花や翡翠のような美しさ」「極めて真心があること」の言葉を意味します。


■No.25「緑苔釉 白金彩『心心相印(7731)』容」
「心心相印」は「口に出して言わなくても、互いに考えが完全に一致すること」だそうです。


■No.19「紺碧釉 白金彩 蓮池魚藻紋 容」
中国の古い詩では、魚が豊かさを、また「蓮に戯れる魚」は男女の戯れを表します。「連」と「蓮」、「余」と「魚」が同音なので「毎年ゆとりある生活が続きますように」の意味がこめられています。昨年来、世界中の人々が心から求めている言葉ではないでしょうか。



なお最後になりますが、今週の「工芸サロン」では、
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田井 昭江 陶展
■7月14日(水) → 20日(火)  ※最終日は午後4時閉場
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を開催中です。植物の意匠を取り入れた愛らしいうつわの数々をお楽しみください。


いかがでしたか。いずれの催にも紹介しきれなかった作品が多々ございます。興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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