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鵺-土屋 仁応 展〈彫刻〉 & 語りかける自然の風景 河合 徳夫 陶展

2021.07.28
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
今週も画廊催から、美術部員のおすすめ作品をご紹介しましょう。それでは東画廊から。


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鵺-土屋 仁応 展〈彫刻〉
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■7月28日(水) → 8月3日(火)
■6階美術東画廊 ※最終日は午後4時閉場

土屋 仁応(つちや よしまさ)先生は、1977年神奈川県に生まれ、2007年東京藝術大学大学院文化財保存学専攻博士課程修了後も、今やわが国木彫界の大きな話題としてその動向が注目され続けている存在です。4年ぶりとなる個展は、"魔物を制するのは魔物"のイメージをもって、コロナ禍である今、「鵺(ぬえ)」と題されました。意欲作20余点を展観いたします。


■No.1「鵺」 樟・ラブラドライト・彩色
「鵺(ぬえ)」は『平家物語』などにも登場する、猿の顔、狸の胴体、虎の手足を持ち、尾は蛇という妖怪です(姿態は文献によって異なる場合あり)。つかみどころがなく、得体のしれない人物や物事を「鵺のよう」と形容することも。未曾有の災禍に世界中が見舞われる中、闇をつかさどる怪物として呼び出された、妖気を漂わせる重々しい姿にご注目ください。画像ではうまく捉えられませんでしたが、玉眼には水晶ではなく赤い光を放つラブラドライトが使われています。




■No.3「麒麟」 樟・水晶・彩色
鵺の「闇」に対して「光」をもたらす霊獣である麒麟(きりん)。しなやかで清らかな中にも、邪気を祓う勇ましさが全身にみなぎっています。


■No.2「青猫」 樟・ボロシリケイトガラス・彩色
乳白色の繊細で可愛らしい動物たちが印象的な先生の作風ですが、今展では濃色の彩色が増えました。こちらはエジプトの出土品を思わせる青銅色風の仕上げです。


■No.16「羚羊」 樟・水晶・彩色
大きな角を持つ羚羊(れいよう)は「魔除け」のイメージとして作られたそうです。



■No.18「夢想家」 樟・水晶・彩色
先生のセルフポートレートでしょうか。「筋書きはありませんが、舞台の配役のようなものを漠然と思い浮かべながら個展の全体を作っています。」



続きまして、西画廊のご案内です。

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 語りかける自然の風景 河合 徳夫 陶展
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■7月28日(水) → 8月3日(火)
■6階美術西画廊 ※最終日は午後4時閉場

河合 徳夫(かわい とくお)先生は、1956年河合誓徳(せいとく)先生(日本藝術院会員)の長男として京都に生まれ、同志社大学を卒業後、父のもとで陶芸の道に入られました。現在は、日展特別会員として日展、日本新工芸展を中心に活躍されています。  今展では、自然の風景や花といったモチーフを、磁器の素地に磁土を盛りあげ、染付、色土、釉裏紅などを施した、壷や花器、陶額、陶筥など新作の数々を展観いたします。


草花が咲き乱れる会場風景です。先生は京都府立植物園へよくスケッチに行かれるとのこと。「磁器の絵付け」の概念を超えた描写に、対象を見つめる真剣な眼差しを感じます。



■No.8「池畔」
日本画の「たらしこみ」のような蓮の葉と水のゆらぎの中から、ふわっと浮き出たような蓮の花は色や輪郭線をつけず、泥漿を筆で丁寧に盛り上げレリーフ状に表現されています。若いころ彫刻を学ばれた先生が、その表現を工芸の世界に取り入れようと編み出された技法です。


■No.26「秋明菊」


■No.7「牡丹」
酸化銅の鮮やかな赤が、はっと目を引きます。今展では、この花びらの描き方に工夫を凝らされたとのこと。輪郭線で内側を塗り込めるのではなく、白の隙間をとってふわふわと重なり合う量感を表現されています。


■No.34「篠茶碗」
優しくさらりと絵付けされた茶碗。涼し気な佇まいが、夏の一服にぴったりです。


■No.19「漂う」


今展では、会場外のウィンドウにも2点の作品を展示しています(会場入口に向かって左側)。お立ち寄りの際、ぜひお見逃しありませんように。


なお最後になりますが、今週の「工芸サロン」では、
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鹿谷 敏文 白磁展
■7月28日(水) → 8月3日(火) ※最終日は午後4時閉場
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を開催中です。緊張感と温かみをあわせもつ白磁の世界をお楽しみください。




いかがでしたか。いずれの催にも紹介しきれなかった作品が多々ございます。興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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