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第15回 個の地平〈洋画〉

2021.10.06
皆さまこんにちは。4月うさぎです。
今週も画廊催から、美術部員のおすすめ作品をご紹介しましょう。

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第15回 個の地平〈洋画〉
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■10月6日(水) → 12日(火)
■6階美術画廊  ※最終日は午後4時閉場

この展覧会は、2007年「アーティストは、はっきりとした地平を持つべき。そしてみずから切り拓く〈個の地平〉こそがアーティストの永遠の課題」という志のもと、国画会の中心メンバーで現代洋画壇を牽引される先生方で立ち上げられました。第15回展は新メンバー4名が加入され、15名皆が意欲作をもって理想の未来を見つめます。

[出品作家]
安達 博文 稲垣 考二 井上 悟 大沼 映夫 佐々木 豊
城 康夫 田代甚一郎 田中いっこう 津地 威汎 前田 昌彦
増地 保男
(新メンバー) 梅沢 希人 大沼 蘭 小川 浩司 五島 綾子
(敬称略・五十音順)




会場の空間いっぱいを使って、作品を展示しています。ご覧のように、各先生がたは親しみやすい小品も数点出品されています。おうちで楽しめるお気に入りの一点と、出会えるかもしれません。ぜひ本物の作品の迫力を体験しにお越しください。

それではお一人ずつご紹介しましょう。まずは今回の新メンバーから。ところどころに、美術評論家の宝木範義氏が今展へ寄せてくださったコメントを引用しています。


■No.7-1 大沼 蘭(おおぬま らん) 「ou topos 空中庭園」 100号
ユートピア・理想郷がテーマ。「ことさらウ・トポスとギリシア語のタイトルとしたのは、ひとの世の東西を、また全ての地上の時を遡ってなお得られていない、この幻想の重い意味を意識したからではないか。」


■No.8-1 五島 綾子(ごしま あやこ)「Blue ― air ー 」 100号
泡のシリーズを描かれている五島先生。「流動的な生命力を感じさせるが、またこの現実世界の掴みどころのない不気味さを反映してもいそうだ。」


■No.4-1 梅澤 希人(うめざわ まれと)「UMAと」 50号
こちらへぬっと顔を突き出す馬。「その表情のあるような、ないような、不気味ともユーモラスとも受け取れる、一見素朴な描写が、具象と抽象のボーダーを微妙にまたぎつつ、実は計算のゆき届いた構成とあいまって、絵画の今のありようの一端を提示する。」


■No.5-1 小川 浩司(おがわ こうじ)
 「Zoo 江都駿河町三井見世略圖より」 100号
現代版のキッチュな大江戸名所図会。正面に江戸時代一大イベントで話題となった「象」。背後には今に続く繁華街・駿河町。霊峰富士もそびえています。

続いてはベテランの先生がたの新作です。


■No.12-1 田中 いっこう「音」 30号
抽象画「天使のわすれもの」を連作されている田中先生。今回もその流れだそうですが、今までより画面を明るく「温かみのある白」を大切に制作されたとのことです。



■No.1-1 安達 博文(あだち ひろふみ)「虹立つ」 150号
先生の自画像の上にひろがる漫画ふうの吹き出しの中に、いっぱい書き込みが。日付が見えて、どうも絵日記のようです。現実とも夢とも見えますが、いずれも一時で消えゆく「虹」なのかもしれません。思わず自分の毎日をふり返りたくなります。


■No.2-1 稲垣 孝二(いながき こうじ)「金色衣装」 194×90㎝




■No.10-1 城 康夫(じょう やすお)
「景21-02」 91.5×182.5㎝

克明に描かれた手前の椿に対し、背景ではおぼろげな花が無限に広がる空間へと舞い飛びます。此岸と彼岸、現実と夢、集中と拡散、一方からもう一方へと想いを馳せるうちに、自分の心も晴れ晴れと開放されてくる気がします。


■No.3-1 井上 悟(いのうえ さとる)
「発車のベルが聞こえた」 155×117㎝




■No.6-1 大沼 映夫(おおぬま てるお)「作品2021-6」 40号



■No.9-1 佐々木 豊(ささき ゆたか) 「合奏」 100号
暖かな色に彩られた画面に満ちる豊かなリュートの響き。見ているだけで心がゆったりと落ち着いてきます。


■No.13-1 津地 威汎(つじ たけひろ)「月あかり」 100号



■No.11-1 田代 甚一郎(たしろ じんいちろう)
「森は光に満ちて」 100号



■No.14-1 前田 昌彦(まえだ まさひこ)
「近衛兵とWドレス」 100号

社会の動向を敏感に反映される前田先生。この作品も「二つの対照的な図像を通じて、戦争と平和、あるいは自由と規制といった隠喩が読み取れそうだ。」中央の柱の釘も意味深長です。


■No.15-1 増地 保夫(ますち やすお)
「ソーシャルディスタンス(糸電話)」100号

最後を飾るのは、天真爛漫な増地先生の作品。幼稚園児の絵画展がインスピレーションの源泉と伺ったことがありますが、無邪気なようでいて、日常に向ける鋭い批評眼もピリリと効いているのが魅力です。



なお、今週の「工芸サロン」はこちら。手のひらで包んだお茶碗の中に宇宙を見てみませんか。
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古谷 宣幸(ふるたに のりゆき)展 -天目-
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■10月6日(水) → 12日(火)  ※最終日は午後4時閉場 




いかがでしたか。どちらの催にも紹介しきれなかった作品が多々ございます。興味ある作品がございましたら、どうぞお気軽に「京都タカシマヤ6階美術画廊」へお問い合わせくださいませ。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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