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中村 弘峰 個展 Green eyes〈人形〉& 紬人の会Ⅱ〈日本画〉

2021.11.10
こんにちは、ほっこりはん89です。
立冬を過ぎ、一層肌寒さが感じられてまいりました。
皆さまどうぞご自愛くださいませ。
ところで、いとへんの漢字にも、いい言葉が見受けられます。
絆って言葉もいいですよね。
今週の画廊催しにも、いとへんの言葉が…

では、まず東画廊から

中村 弘峰 個展 Green eyes〈人形〉
■11月10日(水) →16日(火)
■6階美術東画廊
■最終日は午後4時閉場

中村 弘峰(なかむらひろみね)先生は、人形作家・中村信喬(しんきょう)先生の長男として、1986(昭和61)年福岡県にお生まれになりました。
2011年東京藝術大学大学院を修了後、信喬先生に師事され、中村人形の四代目として伝統の継承と、新たな表現に取り組まれ、「アスリートシリーズ」など斬新なモチーフで人気の若手作家です。
今展では、現代を凝視する自然や動物の視線を一つのテーマに、現代社会における矛盾について考察した作品を展観いたしております。

会場はこのような感じでございまして。

では、これより皆さまを《弘峰ワールド》へといざないます。


会場入口すぐ右側にて、木彫作品が皆さまをお出迎え。
向かって左側、絶滅危惧種と言われる『黄眉片吟(キマユペンギン)』を絶滅しそうな技法で制作。
若い作家さんから強~いメッセージが発せられております。


これより、焼成された器体に彩色された作品を紹介いたします
『御所人形 青星軍配持ち』 とにかく存在感大きすぎる作品。会場の正面中央にド~ンと鎮座し、皆さまを熟視していることかと?


『鶴の舞』 左打ちで一本足打法と言えば、世界のホームラン王をモデルに…と思いきや、よ~く見ると、中日と阪神で活躍した長距離ヒッターのT選手にも似ているのでは?と。


躍動感あふれる力強い一品『黄金時代 Like the Phoenix』
そのユニフォームの色合いから、広島カープにも、大谷選手のLAエンジェルスにも、秋山選手のシンシナティレッズにもみえますが、
「18」とも「1日」とも新旧の「旧」とも読める背番号の意とするところが奥深いんです。釈文は作品の前に添付しております。


『猛虎襲来』 何ともタイミングが悪いと言いますか、このチーム?の今シーズンは過日静かに終了。
前半、16年ぶりの期待が大きかっただけに落胆も半端なく…。
で、先生曰く「五黄の寅という年は36年に一度の強運の年らしい」とのこと。
来年こそ、本当に期待していいんですね、福岡在住の弘峰先生!


『Great Mission -Water Hazard‐ 』 犬は多産で子供の守り神と信じられていたことから「犬抱き」が多く作られた…なる話があるとのこと。子供に限らず、天災や理不尽な事件からしっかり身を守らねばと考えさせられる。


順に『桜のつはもの』『菖蒲のラガーマン』『花園に遊ぶラガーマン』 その大活躍や勝利は、多くの日本人の心を震わせてくれました。 同じ形状でも色調によって作風が変わる面白さ…とともに、「勝負と菖蒲?」「花園(地名)と花の園?」って、まじめにダジャレ?


『日下開山(ひのしたかいさん) 』 天下無双の強者の意で、のちに横綱の別名に。
なんともいえぬ表情と四股を踏む前の安定感に、カメラを向けてみたくなりました。
で、よく見ると、小柄ながら多くの技でファンを魅了した力士に似ているように…


他にも、愛らしい作品が盛りだくさん。とにかくユーモラスでメッセージ性の強い、唯我独尊な世界が展観されています。
制作の際のBGM、就寝・起床時間など、つっこみどころ満載のお人柄と作風、必見ですよっ!


続きまして西画廊へ

紬人の会Ⅱ〈日本画〉
■11月10日(水) →16日(火)
■6階美術西画廊
■最終日は午後4時閉場

愛知芸術大学出身で院展の中核を担い、片岡球子先生から繋がる愛知の正統派日本画を継承、進化させることのできる6名が再び集結。
卓越した線と繊細優美な絵肌。岩絵具のみが放つ光と空気や詩情。洗練された感覚が醸す現代性。互いが競争意識を高めながら、京都でも東京でもない『愛知の日本画の力』をここ京都にて展観しております。
〔出品作家〕石谷 雅詩・大矢 亮・小川 国亜起・芝 康弘・古田 年寿・山下 孝治


会場内、反時計回りに、まず、1981年大阪生まれ、グループ最年少の石谷 雅詩(いしがいまさし)先生の作品の中から…

『夜想(竹虎図) 80号』 一般的とされる生き物を、より幻想的に描かれた大作。ほかの小品もお近くでしっかり見ていただきたいと。


1961年愛知県生まれ、グループ最年長の小川 国亜起(おがわくにあき)先生の作品の中から『緑韻 80号』
渓流の画面中央にトンボが…。「自然」の中に「自然」を表現なさり、そのスケールを見ていただきたいことです。
大きさのみならず、季節やトンボの周りだけ、静寂感もあるように見受けられます。
なお、小川先生の作品、紙を漉く時に着色もなさっているとのことですので、例えば、左から2つ目の作品は、黒く着色された和紙に白い木漏れ日を描かれたんだそうです。


1970年大阪生まれ、会の発起人、芝 康弘(しばやすひろ)先生の作品の中から『晩夏 80号』
胴長を着、脚立持参で琵琶湖畔へ取材に向かわれたとのこと。大変だったかと察しますが、そのお姿、スケッチブックを持ってなければ、相当怪しかったのでは?


1966年愛知県生まれの古田 年寿(としひさ)先生の作品の中から『水の華 80号』
勢いのある水しぶきに、心地いい動きと潤いがたっぷり感じられる作品です。


1974年名古屋生まれの大矢 亮(おおやあきら)先生の作品の中から『花車猫遊 150×80cm』
擬人化された表情や所作がとてもコミカルでユニーク。思わず笑みのこぼれる作品です。


最後に、1974年熊本生まれの山下 孝治(やましたたかはる)先生の作品の中から『燕童子 97×142cm』
独創性の強い作品とお見受けしましたが、燕に颯爽と乗りこなしているように見える少年が、羨ましく見えるのは気のせい?

年齢差は20年ありますが、酒酌み交わしながら交流を深めておられる、仲のいい6人の先生方のお人柄が伺える展覧会となっております。

また、画廊前の工芸サロンでは、
清水篤(しみずあつし)陶展
■11月10日(水) → 16日(火)
■最終日は午後4時閉場


…が開催されております。
会場写真の右端に写ってらっしゃるのが清水先生。いにしえより、ほっこりはん89に似てると言われておりまして。
もっとも当人同士は、互いに「自分の方が男前!」と言い続けておりますが…


今週も皆様のご来廊、心よりお待ちいたしております。
以上、ほっこりはん89が案内いたしました。

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高島屋 京都店
6階 美術画廊・工芸サロン・茶道具売場
電話 075-221-8811(代表)
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